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屋根塗装・外壁塗装だけでは雨漏りを直すことはできません!
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
屋根塗装や外壁塗装の主な目的は屋根材や外壁材の表面を保護することです。何から保護するかというと、一つ目が空気中の塵や埃などです。砂埃や土埃、工場や自動車から排出された煤煙とそれに含まれる有害物質です。
砂埃や土埃は物理的に表面を傷つけますし、煤煙の中の有害物質には屋根材や外壁材を化学変化させてしまうものもあります。
外壁材や屋根材にはさまざまなものがありますが粘土瓦を除けば、主原料はセメントか金属が大半です。
煤煙に含まれる有害物質はほとんどが酸性のものです。アルカリ性のセメントに付着すると中和し、悪影響を与えます。
金属にその物質が付けば、錆の原因となります。
セメントや金属が主原料という代表的な屋根材
セメントや金属が主原料という代表的な外壁材
塗料は屋根材や外壁材を水分から守ってくれています。
屋根材や外壁材を保護しなければならないもう一つの物質が水分です。
スレートなどの屋根材、モルタル外壁や窯業系サイディングはそれ自体には防水性が低く、表面の塗膜によって水が染み込むことを防いでいます。
屋根材や外壁材も水分を吸収すると膨張し、乾燥すると収縮しますので体積が変化します。両方とも柔らかい物質ではないので、体積の変化は全体を脆くしていきます。
特に寒い日などは染み込んだ水分が凍りますので、より破壊が進むことになります。氷は固体なので水や水蒸気のように移動できず、その場で固体になって体積を増やし、染み込んでいた部分の隙間を大きくしていくのです。
それが繰り返されると、屋根材や外壁材も隙間だらけになり、クラックが入ったり、剥がれたり、崩れたりしてしまうのです。
金属の建材には雨が染み込まないので、このような破壊は発生しませんが…
取り敢えずはご自分で室内を点検してみましょう
室内だけでいいですから、念入りに壁や天井の様子を見てみましょう。窓枠やサッシの周りは入念に見てください。
不審な染みを見つけても、それが雨漏りによるものと確定したわけじゃありません。埃か汚れの可能性もありますし、雨漏り以外の原因でついた染みかもしれません。
その染みを覚えておいて、雨が降るたびにチェックしてください。拡がる気配がないようでしたら、雨漏りの可能性は低くなります。
なお、点検する度に一定のポイントから撮影して画像を残しておきましょう。以前のものと比較できるので、染みが拡がったのか拡がっていないのかが容易に判別できます。
小屋裏(天井裏)も点検できるという方は懐中電灯などで隅々まで照らし、雨水の通った後などがないかを確認してください。
なお、その際、嗅覚も最大限に利用しましょう。普段、掃除をしない小屋裏などは埃が溜まっていることも多く、その臭いをカビの臭いと勘違いしやすいので気をつけてください。
雨上がりの後、臭いがいつもどおりで、なおかつ湿った感じが最小限ならば、雨漏りしている可能性はかなり低くなります。
大量の埃を吸い込まないよう、マスクをつけるなどの自衛はしてください。
雨漏りの跡を見つけてしまった場合
取り敢えず、写真に納めておきましょう。直接触れる場所だったら、触って湿っているかいないかを確認してください。
湿っていても、まだ雨漏りと決まったわけではありません。結露の可能性もあります。
雨が降っておらず、結露が発生しやすい時にまた、触れてみましょう。湿っていたら結露の可能性があります。雨漏りとは違う対策をしなければなりません。
雨漏りしていた場合は…
信頼できる業者に本格的な点検を依頼しましょう
まずはどこから雨水が浸入しているのかを確定してもらいましょう。屋根や外壁以外で、以外に多い浸入経路がベランダやバルコニーです。
また、建物そのものは健全なのに排水口の詰まりによって雨水が溢れ出して雨漏りしていることもあります。
また、複数の箇所から浸入している場合は全ての箇所を一気に特定するのが難しいこともあります。
誠実な業者ならば「複数の箇所から浸入している可能性が高く、すべてを一気に特定することは難しい」と正直に答えてくれるはずです。
ここで「屋根塗装と外壁塗装をすれば、雨漏りしなくなりますよ」という業者は信用なりませんよね。
「屋根塗装と外壁塗装をすれば、雨漏りしなくなります」という業者には塗り替え前にどんな作業を行うのか具体的に聞いてみてください。
しっかりとした説明をしてくれないのであれば、それは知識のない『塗るだけ』の業者です。信頼できる業者ならば、「塗る前に屋根と外壁を……」と説明してくれるはずです。
塗ることだけに主眼をおいている業者と全ての工程を大事にしている業者、雨漏りという状況じゃなくても後者に工事を頼みたくなりますよね。
外壁塗装前の下地処理でも雨漏りを防がないといけない場合と
それ以外では心構えも別
それが見積もりに反映されるのは当然のこと
外壁から浸入してくる水を止める下地処理と外壁塗装前に行う通常の下地処理、手間も暇も材料も大きく違いますから、それがお見積もりや工程表に反映されるのは当然のことです。
もちろん、価格も違ってきます。業者によってお見積書の書き方は違いますが、お見積書の項目には『使用部材』と「処理しなければならないクラックの数」くらいは書かれるはすです。
それを外壁に何も問題がないような記載のされ方、「○㎡」や「一式」では業者の姿勢を疑ってしまいます。
屋根塗装や外壁塗装だけでは雨漏りの解消は不可能です。
その前に適切な処理が必要となります。世の中に腕の良い塗装業者は多数存在しますが、雨漏りを止めるための適切な処置ができるところは以外に少ないのです。
評判の良い外壁塗装会社であっても、雨漏りが絡む案件で同じ活躍ができるかというと、不明な部分も多くなります。
雨漏りが絡む屋根塗装や外壁塗装で業者選びに迷ったら、街の外壁塗装やさんご相談ください。
屋根塗装と外壁塗装の目的は屋根材と外壁材を保護すること
屋根塗装と外壁塗装は保護と防水性の維持・回復のために行います。防水性を回復というと、雨漏りを止めたりするのにも効果的なようにも見えますが、屋根塗装と外壁塗装はあくまでも屋根材と外壁材の防水性の維持・回復のためだけに行われるので、建物全体に及ぶものではないのです。
屋根材と外壁材、それぞれ単体が高い防水性能を持っていたとしても、それらの部分だけではどうにもなりません。
雨漏りの大半は建材同士の取り合い(接合部や継ぎ目)部分からの雨水の浸入がすることによっておこります。
屋根塗装や外壁塗装とは関係ないところで起こることも多いのです。
このような場合、いくら屋根塗装しようが、外壁塗装しようが、雨漏りが改善することはありません。
恐らく、「不安を煽って契約したい」のか、もしくは「知識がないのか」のどちらかです。お住まいについての不安と言えば、地震・火災・台風・シロアリ・雨漏りなどです。
このうち、自然災害である地震・火災・台風などは保険に加入していればカバーできます。
シロアリは定期的に薬剤を散布しておけば、発生と繁殖を抑えられます。
問題なのは雨漏りです。他のリスクについてはそれを排除したり、抑制する明確な基準があるのですが、雨漏りについてはそれが分からないのです。分からないからこその不安なのです。
「その道のプロに頼んでおけば問題ない」と考える方もいるでしょう。しかし、前述のようにその業者はプロとは思えない発言をしています。
たぶん、「知識はないけど、取り敢えず契約は上げたい」という業者なのでしょう。
屋根塗装・外壁塗装において慎重に業者を選ぶことは当然です。それに雨漏りが加わるとなったら、なおさらです。雨漏りは早目の対処が必要ですが、焦って工事を依頼するのだけはやめてください。業者に雨漏りしていることを伝え、それに対してどのような補修をしてくれるのかを聞いてみて、検討することが大事です。